壁スイッチが効かない原因と交換の判断|資格が必要な理由を電気工事士が解説
壁のスイッチを押しても照明が点かない、押した感触がなくなった、といったご相談は季節を問わず多くいただきます。壁スイッチが効かない原因は、照明器具側にある場合とスイッチ本体の劣化である場合に分かれ、見分け方にはコツがあります。この記事では、福岡・佐賀で電気工事を行う漏電、ブレーカー、換気扇修理119番の電気工事士が、ご自宅でできる切り分けの手順と、交換の判断基準、そして交換に資格が必要な理由を解説します。
目次
まず切り分けたい3つのこと
スイッチが原因と決めつける前に、次の順番で確認してみてください。原因がスイッチ以外にあるケースは珍しくありません。
▶ 1. ほかの照明やコンセントも使えなくなっていないか
同じ部屋の複数箇所が同時に使えない場合は、スイッチではなくブレーカーが落ちている可能性があります。分電盤を確認してください。
▶ 2. 電球やLEDの寿命ではないか
その照明だけが点かないなら、まず光源側を疑います。別の器具で点灯する電球に交換して確かめると切り分けが早くなります。
▶ 3. スイッチだけが不自然に動くか
電球を替えても点かない、押した感触が以前と違うといった場合は、スイッチ本体の可能性が高くなります。
点いたり消えたりを繰り返す場合は、スイッチ以外にも原因が考えられます。症状ごとの見分け方は照明がチカチカ・ちらつく原因もあわせてご覧ください。
スイッチ本体が劣化しているときのサイン
壁スイッチの内部には、電気を入り切りする接点があります。この接点は使うたびにわずかに摩耗するため、長年使えば動作が不安定になっていきます。
操作感の変化
「カチッ」という手応えがなくなった、押しても戻りが悪い、途中で引っかかるといった変化は、内部機構が摩耗しているサインです。強く押さないと点かない状態も同様です。
一瞬点いてすぐ消える
押した瞬間だけ点灯してすぐ消える、少し触ると点いたり消えたりする場合は、接点がしっかり触れ合っていない状態が考えられます。放置すると接点部分で発熱が起きることがあります。
この症状が出たら使用を中止してください
スイッチ周辺から「パチパチ」という音がする、焦げたようなにおいがする、プレートが熱を持っている――これらは内部で異常が起きているサインです。そのスイッチの使用をただちにやめ、該当回路のブレーカーを切って通電を止めたうえで、電気工事の業者にご相談ください。
階段や廊下で片方だけ効かないとき
階段の上下や長い廊下の両端など、2か所から同じ照明を操作できるようにした配線を3路スイッチといいます。この場合、片側のスイッチだけが効かなくなることがあります。
両方のスイッチを何通りかの組み合わせで操作してみて、特定の位置のときだけ点かないようであれば、片側のスイッチか、その間の配線に原因があると考えられます。3路の配線は通常の片切スイッチより複雑なため、同じ部品に見えても交換時の結線が異なります。
ほたるスイッチのランプだけ点かない場合
暗い場所で位置が分かるように、消灯時に小さなランプが光るタイプをほたるスイッチ、点灯中に光るタイプをパイロットスイッチと呼びます。
照明はきちんと点くのにこのランプだけ光らない場合、スイッチ内部の表示ランプが寿命を迎えていることが考えられます。照明の点灯自体に支障がなければ急ぐ必要はありませんが、スイッチ本体の交換時期が近いサインとして受け止めてよいでしょう。
交換の目安は設置からおよそ10年
配線器具メーカーのパナソニックは、住宅における配線器具の交換の目安を10年としています。同社は耐久年数を年数で規定しているわけではなく、商品ごとに開閉回数を仕様として示していますが、実際の使用状況を踏まえた交換の目安として10年という数字を案内しています。
10年を過ぎたからといってすぐ壊れるわけではありません。ただ、築十数年以上のお住まいで操作感に違和感が出てきた場合は、故障というより寿命と考えたほうが自然です。1か所だけ不調が出たときは、同時期に取り付けられた他のスイッチも同じだけ使われている、という点は覚えておいてください。
壁スイッチの交換は電気工事士でなければできません
ここが最も大切な点です。壁に埋め込まれたスイッチの交換は、ご自身では行えません。
電気工事士法第3条第2項は、第一種電気工事士または第二種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事してはならないと定めています。一般のご家庭の電気設備はこの「一般用電気工作物等」にあたります。そして同法施行規則第2条第2項は、資格がなくてもよい作業の範囲から「配線器具を造営材その他の物件に取り付け、若しくはこれを取り外し、又はこれに電線を接続する作業」を除いています。壁に固定され電線がつながっている点滅器の交換は、まさにこれに当たります。
なお同条の括弧書きには「露出型点滅器又は露出型コンセントを取り換える作業を除く」とあり、壁の表面に露出して付いている旧式のタイプは例外とされています。ただし現在の住宅でよく使われている埋込型はこの例外にあたりませんので、交換には資格が必要とお考えください。違反した場合は同法第14条により3月以下の拘禁刑または3万円以下の罰金と定められています。
資格の線引きについては換気扇の交換に資格は必要?電気工事士法の線引きで条文に沿って詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
福岡・佐賀で壁スイッチの不具合にお困りなら
漏電、ブレーカー、換気扇修理119番では、電気工事士の有資格者が壁スイッチの点検・交換に対応しています。年中無休24時間対応で、最短即日でお伺いします。お見積りと出張費は無料、お伝えした金額から追加料金をいただくことはありません。作業の前後は写真でご報告しますので、壁の中の作業でも仕上がりをご確認いただけます。
福岡市・久留米市・大牟田市をはじめ福岡県内、および佐賀エリアに対応しています。「1か所だけ調子が悪い」「焦げたようなにおいがして不安」といった段階でも構いませんので、まずはメールでお気軽にご相談ください。