エアコンが動かない・室外機が回らない|電源まわりの確認手順を電気工事士が解説

エアコンが動かない、室外機が回らない。そんなときに「本体が壊れた」と決めつける前に、確認しておきたいことがあります。実際には電源まわりが原因のこともあれば、そもそも故障ではなく正常な動作というケースもあるからです。この記事では、福岡・佐賀で電気工事を行う「漏電、ブレーカー、換気扇修理119番」が、メーカーが公開している確認手順と、電気工事士の視点で見る電源まわりのチェックポイントを整理します。

まず「リモコンの問題」か「本体・電源の問題」かを分ける

リモコンを押しても反応がないとき、原因はリモコン側と本体・電源側のどちらにもありえます。パナソニックは、リモコンでエアコンが反応しないときの手順として、まずエアコン本体の動作確認を行うことを挙げ、応急運転で本体が動くかを確かめるよう案内しています。

応急運転は、前面パネルを開けたところにある「応急運転ボタン」を押して行います。設定温度25℃の自動運転になり、温度や風量・風向は調整できません。止めるときはもう一度同じボタンを押します。なおパナソニックは「応急運転ボタンの位置は機種により異なります」として、取扱説明書での確認を案内しています。

パナソニックは、この操作について「高い位置での作業となるため、不安定な台に乗らず、周囲の安全を十分に確保したうえで実施してください」と注意を促しています。無理な体勢になるようであれば、そこで止めてご相談ください。

▶ 応急運転で動く場合
本体と電源は生きています。リモコンの電池や本体との通信側を疑うことになります。

▶ 応急運転でも動かない場合
本体側か、電源が届いていない可能性があります。次の電源まわりの確認に進みます。

室外機が止まっていても、故障とは限りません

「室外機が回っていないから壊れた」というご相談をいただくことがありますが、メーカーの説明を読むと、止まっているのが正常な場面がいくつもあります

パナソニックは、冷房運転について「室内温度が設定温度に近づくと、冷やしすぎを防ぐために、室外機を止めて弱い送風運転を行います」とし、風が出たり止まったりを繰り返すのは故障ではなく正常な動作だと説明しています。暖房でも同じく、設定温度に近づくと暖めすぎを防ぐために室外機を止めて弱い送風運転を行うとされています。

この「設定温度に近づいて止まっている」状態、つまり運転ランプが点灯したまま風が止まっているときについては、パナソニックがひとつの目安を示しています。10分以上風が出ない場合は、設定温度を3℃以上変更して風が出るか確認する。風が出るようであればエアコンは正常で、設定温度を変えても10分以上風が出ない場合は本体の不具合が考えられる、という切り分けです。

一方、冬に多い霜取り運転は、これとは別に考えます。暖房中に室外機へ霜がつくと霜取り運転に入り、その間はルーバーが開いたまま運転ランプが点滅して暖房が止まります。最長で12分程度かかることがありますが、故障ではないと案内されています。さらに、暖房を止めたあとにも霜取り運転を行うことがあり、このときは運転ランプが消灯したまま室外機だけが動き、最長約15分で自動終了するとされています。停止したはずなのに室外機の音がする、という状況はこれに当たることがあります。

上の10分の目安は、運転ランプが点灯しているときの話です。ランプが点滅している、あるいは消灯したまま室外機だけが動いているときは霜取り運転の可能性があるので、まずランプの状態を見てから判断してください。

電源まわりで確認する3か所

応急運転でも動かない、ランプも点かない。そんなときは電源が届いていない可能性があります。順番に見ていきます。

▶ ① 電源プラグ
抜けかけていないか、奥まで差さっているかを確認します。エアコンの電源プラグは電圧と電流で形状が分かれており、パナソニックのエアコンでは単相100Vの15Aと20A、単相200Vの15Aと20Aがあります。形が合わないコンセントに無理につなぐことはできません。

▶ ② エアコン専用のブレーカー
分電盤を開け、エアコンの回路のブレーカーが落ちていないかを見ます。エアコンは専用回路で使うのが前提の機器です。パナソニックも設置条件として「出入り口の扉の上は避け、電源(専用回路)に近い場所」と示し、あわせて「延長コードは使用しないでください」と明記しています。専用回路の考え方は分電盤の空き回路と専用回路の増設で詳しく解説しています。

▶ ③ 漏電ブレーカー・主幹ブレーカー
エアコンだけでなく家全体が停電しているなら、主幹や漏電ブレーカー側です。レバーが中途半端な位置で止まっている場合の戻し方はブレーカーの中立とは?トリップ状態の正しい戻し方にまとめています。上げてもすぐ落ちる、そもそも戻らないというときは、無理に操作せずご相談ください。

なお、エアコン本体をリセットしたい場合、パナソニックはリモコンの「本体リセット」ボタンを先の細いもので押すか、電源プラグをコンセントから抜く、もしくはエアコン専用ブレーカーを落とす方法を案内しています(「本体リセット」ボタンの位置は機種によって異なります)。ブレーカーを落として入れ直すのは、メーカーが利用者向けに案内している範囲の操作です。

ここから先は電気工事士の作業になります

確認の結果、壁に埋め込まれたコンセントの交換や、分電盤へのブレーカーの増設が必要だと分かった場合、その作業には資格が要ります。電気工事士法第3条第2項は、第一種または第二種電気工事士の免状の交付を受けている者でなければ、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事してはならないと定めています。ただし同項には「一般用電気工作物等の保安上支障がないと認められる作業であつて、経済産業省令で定めるものを除く」という括弧書きがあり、資格が要らない作業もここで切り分けられています。違反した場合の罰則は、同法第14条により三月以下の拘禁刑または三万円以下の罰金です。

その省令にあたる電気工事士法施行規則第2条では、配線器具を取り付けたり電線を接続したりする作業を資格が要る側に挙げたうえで、露出型のコンセントや点滅器を取り換える作業だけは除くとしています。つまり壁に埋め込まれたコンセントの交換は電気工事士でなければ行えず、露出型の取り換えがその例外にあたります。エアコン専用回路を新しく引く工事も、同じく電気工事です。

パナソニックは設置条件として「エアコン専用コンセントの配線は単線を使用し、より線は使用しないでください」とも示しています。見た目にはつながっていても、使う電線の種類まで決まっている工事です。ご自身で手を加える前に、有資格者にご相談ください。

福岡・佐賀のエアコンまわりの電気トラブルはご相談ください

ここまでの確認で「電源は届いているのにエアコンが動かない」となれば本体側で、この場合はお買い上げの販売店またはメーカーの修理相談窓口が窓口になります。一方、「ブレーカーが落ちる・戻らない」「コンセントが使えない」となれば電気工事側の話になります。エアコンをつけた瞬間にブレーカーが落ちる、エアコンの回路で漏電しているといった症状は、エアコンでブレーカーが落ちる・漏電するときの調査修理で、どのブレーカーが落ちたかによる切り分けと修理の範囲をまとめています。福岡市や佐賀市をはじめとするエリアで、エアコンの専用回路の増設、ブレーカーの交換、コンセントの不具合などにお困りでしたら、漏電、ブレーカー、換気扇修理119番へご相談ください。

電気工事士の有資格者が伺い、年中無休24時間の受付で最短即日対応します。見積り・出張費は無料で、追加料金もいただきません。作業の前後は写真でご報告しますので、どこをどう直したのかが後から確認できます。お電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。

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