屋外コンセントの設置と雨対策|防雨形の選び方と地上30cm以上のルール
庭やベランダで電気を使いたい、高圧洗浄機やイルミネーションのたびに窓から延長コードを引くのをやめたい——そんなときに検討するのが屋外コンセントの設置です。ただし屋外は雨がかかる場所なので、室内と同じ感覚で付けることはできません。この記事では、福岡・佐賀で電気工事を行う電気工事士が、屋外コンセントに求められる仕様(防雨形・防水箱)、地上30cm以上という設置高さの根拠、資格が必要な理由、用途別の選び方までを解説します。
目次
屋外コンセントは「防雨形」か「防水箱に収める」のが基本
屋外に付けるコンセントには、決まった考え方があります。パナソニックが公開している防水コンセントのFAQでは、内線規程(JEAC 8001-2005)の「3202-2(コンセントの施設)」の6として、次の内容が記載されていると紹介されています。
コンセントを屋側の雨線外又は屋外に施設する場合は、次によること。
a:取り付け高さは、地上又は床面から、30cm以上とすること。
b:コンセントは、適当な防水箱の内部に収めるか、又は防雨形であること。
内線規程は、電気事業法に基づく電気工作物の技術基準について、設計・施工・維持・検査の技術的事項を分かりやすく定めた代表的な民間自主規格だと同FAQでは説明されています。なお内線規程は改定が重ねられており、上記は2005年版として紹介されている内容です。実際の工事は、そのときの最新版に沿って行います。
▶ 室内用のコンセントを屋外に流用しない
見た目が同じでも、室内用のコンセントは雨がかかることを想定していません。屋外で使うなら、防雨形の器具にするか、防水性のあるボックスに収める必要があります。「軒下だから大丈夫」と判断されがちですが、雨線外(雨がかかる範囲)かどうかは風向きでも変わります。
なぜ「地上30cm以上」なのか
同じFAQでは、地上または床面から30cm以上の高さに取り付ける理由を「雨の跳ね返りでコンセントに水の浸入を防ぐため」と説明しています。上から降ってくる雨だけでなく、地面や土間で跳ね返った水しぶきが器具の下側から入り込むのを避ける、という考え方です。
実際には、使う機器のコードの取り回しも考えて、地面から60cm〜1mほどの高さに設置することが多くなります。低すぎると跳ね返りに加えて、雪や落ち葉、水たまりの影響も受けやすくなります。大雨で敷地に水が流れる場所もありますので、その土地の水の通り道を見て決めるのが確実です。
屋外コンセントの新設には電気工事士の資格が必要
屋外コンセントの設置は、壁に穴を開けて配線を通し、分電盤から回路を引く工事になります。これは電気工事士でなければ行えません。
電気工事士法施行令第1条は、資格がなくてもできる「軽微な工事」を6つに限定して列挙しています。内容は、接続器や開閉器にコードを接続する工事、電気機器や蓄電池の端子に電線をねじ止めする工事、電力量計・電流制限器・ヒューズの取り付け取り外し、電鈴・インターホーン・火災感知器・豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器(二次電圧36V以下)の二次側の配線工事、電線を支持する柱や腕木の設置・変更、地中電線用の暗渠や管の設置・変更——この6つです。コンセントを造営材に取り付けて屋内配線とつなぐ作業は、この中に含まれていません。
つまり、市販の防雨形コンセントを買ってきてご自身で付け替える、という進め方はできない工事です。安全面でも、屋外は水と紫外線にさらされる条件なので、配線の防護や接続部の処理が施工品質を大きく左右します。
用途から考える屋外コンセントの選び方
高圧洗浄機・電動工具・イルミネーション
使うときだけプラグを挿す用途であれば、扉付きの防雨形コンセントが基本の選択肢になります。プラグを挿した状態でもカバーを閉じられる製品もあるため、雨の日にも使う可能性があるなら、選定の段階で確認しておくと安心です。使わないときは扉を閉めておくことが、そのまま長持ちにつながります。
電気自動車の充電・大きな機器を使う場合
消費電力の大きい機器を屋外で使うなら、既存の回路から分岐させるのではなく専用回路を引くかどうかの検討が必要です。分電盤に空き回路があるか、容量に余裕があるかで工事の内容が変わります。判断の考え方は分電盤の空き回路と専用回路の増設で解説していますので、あわせてご覧ください。
設置後の点検|劣化しやすいのはカバーと接続部
屋外コンセントは、付けて終わりではありません。年数が経つと、扉やパッキンのゴムが硬くなって隙間ができたり、壁との取り合いのシーリングが切れたりします。そこから水が入ると、漏電の原因になります。
次の点は、ご自身でも目視で確認できます。
- 扉やカバーがきちんと閉まるか、割れやひびがないか
- 本体と壁のすき間のシーリングが切れていないか
- コンセントの中に土やほこり、虫の巣がないか
- プラグを挿したまま何年も放置していないか(ほこりと湿気はトラッキング火災の原因になります)
雨が電気設備にどう影響するかは梅雨・台風シーズンに増える漏電トラブルで詳しく解説しています。異常を感じたときは通電したまま触らず、ブレーカーを切ってからご相談ください。
福岡・佐賀の屋外コンセント工事は漏電119番へ
屋外コンセントは、位置と高さ、器具の選定、そして配線の防護でその後の安全性が決まります。当社は電気工事士の有資格者が現地を確認したうえで、使い方に合った設置場所と器具をご提案します。既設のコンセントの劣化が気になる場合の点検・交換にも対応しています。
年中無休24時間受付、見積り・出張費は無料です。「この場所に付けられるか」というご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
福岡・佐賀の電気トラブルは漏電、ブレーカー、換気扇修理119番へ
年中無休24時間対応/見積り・出張費無料/電気工事士の有資格者が即日対応
年中無休24時間受付/スマートフォンはタップで発信できます